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船頭多くして船山に登る

日本の近代史についてあれこれ考えています。

昭和の戦争の時代についてです。
戦争には 戦略・戦術・戦闘があるわけですが 今日は日本の戦略について

大国支那、ロシアとの戦争に勝って、第一次大戦で戦勝国扱いになった日本 世界の一等国機運は高まったと思います。
しかし、所詮は白人と比較されれば劣等人種扱いを受けているわけであります。 黄禍 などといわれ移民していった先のアメリカなどでも、日本人は安い賃金で一生懸命働くからアメリカ人の職を奪うというわけで排斥運動も起こっているのが当時の現状。
一等国なんて扱いではないのですが。
日本の軍備拡大を警戒して ワシントン軍縮条約なんかでの締め付けなんかは良い例です。

日本もせっかく白人の植民地政策とは違う政策を台湾・朝鮮で行っていたのにどういうわけか白人のまねをする発想に取りつかれていきます。 満州国建立 これは台湾・朝鮮にはない豊富な資源があり日本にとっては魅力的な土地 ソ連になったロシアとの防波堤にもなり自分のものにしていきたかったのでしょう。
石原莞爾がそれを実現 しかし、当初は台湾・朝鮮と同じ政策の方針だったのですが、どういうわけか違う方向に。 石原莞爾の失脚が原因ですが世界の承認を得られず、特にアメリカ しかし、この時に支那から日本が手を引いていたらアメリカの態度は硬化しなかったという見方があります。アメリカは支那に興味があったのを日本に手を出されて怒ったというのが事実のように。

支那人にとっては満州は異民族の地そこに異民族(満州人)が国を作ってもそれほど騒ぎにはならなかった。支那の本体にいた清は滅んでしまったいるのですから。
当時の支那は内乱状態 ここに日本が絡んでいく必要はなかった。 
そして、他人の喧嘩にしゃしゃり出て行った。
 そして、ドイツと日本は手を結んでしまう。これもアングロサクソンとゲルマン人などの白人の喧嘩に加わって行ったようなもの。
日本は関係ないのです。この二つの喧嘩には。絡む必要なんて無かったのです。
資源のない日本 であれば狙いは満州以外には蘭印の石油のみ それを獲得する戦争には、ドイツは関係ないのです。

立派なアジアを開放するという大東亜共栄圏という大義名分があったのですからそれに真面目に取り組めば指針はぶれなかった。 アジアと言っても蘭印の石油だけで良かったのですから。
これでアメリカまで敵に回してしまった。

百歩譲ってドイツと同盟はしかたないとして、であればなぜ アメリカに真珠湾攻撃をしたのかとなるわけです。 アジアに居座るイギリス・オランダ・フランスだけ追い出せば良いはず。アメリカは参戦しないと宣言していたのに、いい口実を与えてしまった。

ハルノートには中国からの撤兵はあっても満州からの撤兵と言うものはなかったし、ハルノート自体正式なものではなかった文章なのですから 真に受ける方がおかしいという見方があるためです。

日本のとるべき戦略は 蘭印の石油を抑え中国から撤退した兵力でシンガポール・蘭印・ビルマの次にインド洋に進出 インドの拠点やセイロン島を確保し イギリスを追い出し、チャンドラボーズにインドを任せれば良かった。それほどイギリスの東洋艦隊は脅威ではなかったし、イギリスがアジアで息を吹き返すことも無かった。

最終的にアメリカが出てきたら、インド洋から太平洋に艦隊をシフト 日本の太平洋のサイパン・トラック・等の既存の日本の拠点で防衛戦に徹していれば 日本の蘭印とのシーレーンも守れ 日本本土への空爆もさせずに済んでいたはず。 戦艦大和等の戦艦は太平洋の拠点に来るアメリカを迎え撃つ。制空権はこの島付近では航空基地化した日本軍のもの 海戦にも敗れることは無いはず 長期戦を想定してこれを我慢強く行えば石油も確保でき植民地を開放し アジア諸国を独立させ同盟国にすれば国際世論は動いたはず。

それでもアメリカが納得しなくても 出ていかない戦争であれば資源が枯渇しないから負けることは無かった。 長期戦の末 講和もあり得た。

ところが日本のとった戦略は 海軍はドイツが嫌い だからインド洋には行かない。ドイツとの共同作戦はしない方針
長期戦という考えがなく アメリカを少したたけば講和になるという発想
アメリカの空母をたたけばの一点張り 南太平洋まで出て行ってオーストラリアを目指す。
どうでも良い ニューギニアやガダルカナルではるか離れた補給もできないところで消耗戦を戦う。シーレーン対策もない

陸軍は陸軍で支那から引き揚げない 講和のチャンスもあったのに戦争を辞めない。
大陸戦ではない島防衛の策も無い ただ兵士を送り込んでおけばどうにかなるさの作戦一辺倒

陸軍・海軍が仲が悪い 協力しない それで戦線を拡大していく。

何の戦略もない戦いと言うのが あの太平洋戦争 これは 大東亜戦争でアジアを開放するための戦争だったのにそんなものはどこかに行ってしまった。

戦略なき戦争 日本の近代史はやはり 魅力ある物語にはなりませんね。
  
次回は戦術について
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煩悩おやじ

Author:煩悩おやじ
元々はサラリーマン 十数年前に第二の人生で東京で飲食店を開業して10年 気が付いてみれば今度は第三の人生を海外でやってます。 海外での生活ならではの・・・あるいはこの年齢独特の煩悩に苦しみ・・・徐々に悟りの境地に近づきつつあります。
  この国(国名は明かしません)に来て7年以上が過ぎました。

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