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戦術面と言うよりこれではやはり勝てません

今日は旧日本軍の戦術面について

陸軍は基本的に装備・作戦面で前近代的 装備は明治38年開発の38式歩兵銃 と夜襲や突撃の歩兵中心の戦い方が基本 精神力が一番の武器 つまり兵士の頑張りに頼っているだけ
例を挙げれば ソ連と戦ったノモンハン事件(本当は本格的な戦争ですが)機械化されたソ連戦車部隊800両をこの歩兵銃と火炎びんだけで撃破 ただし兵の死傷率は75%というほぼ全滅に近い損害を出す戦い方。

ニューギニアの密林を500キロ物資を人力で運んで戦えという作戦   東京大阪間も距離をおまけにそこは密林や山岳地帯、これを徒歩で物資を人力で運んで食料なしで行軍する  常軌を逸した発想です。6000人いた部隊が残りは150になったですって。 ご存知のようにニューギニア各地に送り込まれた兵士15万人  生き残ったのは10%程ですから。世界の笑いものになりますね。

 基本的に兵士は消耗品という考え方。死ぬのを恐れず 死んだら靖国で会おうというのが合言葉
これは、兵士としては最強ではないかと思う戦い方です。 そのため、兵站を軽視し戦線が伸びきった戦地でもこの精神論が優先され無理をごり押し、戦闘よりも餓死や病死が多く敗退と言う結果に。 ニューギニア ビルマ ガダルカナルがその代表 
戦争と言うものは兵器開発に拍車がかかるほど日進月歩の新兵器が矢継ぎ早に登場するものですが日本軍に関しては新兵器はほとんど無しと言えるでしょう。
アメリカの開発した原爆もいかに戦争が長引いていたとしても日本軍は開発できなかったでしょう。 陸軍の兵器開発はやはり世界の水準には到達していなかったようです。ただし 暗号についてはドイツのエニグマよりも優秀で最後まで英・米は解読ができなかったようです。
やはり 熱帯の密林で戦うのに長い銃身の単発銃と馬や人により輸送のみでは進軍には限界がありました。
航空機においても陸・海で情報を共有しない体質が災いして優秀な爆撃機は最後まで登場しませんでした。 主翼にまで燃料タンクのある燃えやすいマッチ棒とあだ名された一式陸攻ではダメでした。
中型の航続距離の長い陸軍爆撃機が太平洋の拠点には欲しかったところです。

さて海軍ですが、 艦船 航空機とも 世界の水準以上の兵器がありました。
日本との開戦を躊躇していたアメリカは日本の海軍力には当初勝機はないと思っていたようです。 戦艦 空母の保有数でもアメリカを上回っていました。
ただし ワシントン条約の弊害で大型ドックの少なかった日本は工期の長い潜水艦に建造を強化したためその他の艦船の準備が不十分でした。 速度の速い輸送船と対潜・対空用の護衛艦です。
航空機有利の戦術組み立ては予測できていたにもかかわらず(自ら空母により艦船の攻撃の有効性を証明しておきながら 自軍の対航空機対策は考えていなかった。大艦巨砲による海戦派と航空機により先制攻撃派とに海軍は二分され無駄が多かった。)
巨費を投じて作った戦艦は活躍する機会がありませんでした。
最新技術も英・米には遅れを取っていました。  レーダーや対空砲です。
当初、英の東洋艦隊を撃滅できたのはこの技術がまだ敵には乏しかった。その後の技術開発で同じような成果は徐々に上げられなくなった。つまり米・英の対空兵器の開発が進んだということです。

航空機に関しては 代表的な零戦 海軍の航空機開発は堀越二郎をはじめとした天才が日本独自の開発で圧倒的に強かった。 しかし、ここでも兵を消耗品扱いにする根本的な発想は同様で優秀なパイロットは脆弱な防弾装備のせいで失われていった。  一方 米の搭乗員の技量は低かったが大馬力・防弾強化の航空機に乗ることによってそれを穴埋めできたことで差はなくなっって行った。
日本の弱点 コンパクトな大馬力エンジンの開発力が劣っていたということになります。

そう考えると 技術力の面で同盟国に問題があった気がします。 米は暗号解読、レーダー、航空機エンジン等で英の恩恵を多分に受けています。 日本も同盟国ドイツからジェットエンジン・原爆などの技術援助は受けられなかったのでしょうか? きっと同盟国と言っても対等に見てもらっていなかったのでしょう。 ここに黄色人種としての差別のハンデがあったのでしょう。

さて 戦術面の話のつもりでしたが 兵器開発の戦術面と言う方向に話が言ってしまいました。

作戦面についても少し触れなくてはなりません。

陸海軍の協調性のなかった日本軍と以前も触れましたが、大戦中 アメリカの陸軍と海軍はトップの話し合いは3か月に一度くらいは定期的に行われていたようですが、日本軍はなかったそうです。 これで戦争に勝てるのでしょうか。

ガダルカナルで飢餓にあえぐ陸軍兵士に物資を輸送するのに海軍の駆逐艦出動を要請したところ 軍艦は戦闘に使いたいから出せない と現場の指揮官が言い それならあの島に俺も餓死しに行ってくる と山本五十六に直訴したらしぶしぶ駆逐艦を出動させたなんてエピソードがあるようです。 官僚組織の弊害がこんなところに垣間見られます。

もう一つ 官僚組織の弊害のエピソード
大戦後半にレーダーを開発した米が戦闘を有利に進めた流れがあります。 来襲する敵航空機を事前に察知し迎撃にでる。そのため日本軍はマリワナ沖海戦等で甚大な被害を出し敗戦へ向かっていったのは有名ははなしですが、これレーダーは日本の方が開発段階では先を行っていたようなのです。 ただし開発強化の認可を軍官僚が そんな目に見えないものに予算は割けない と言って過去に拒否していて、後になってその重要性が再認識されたのですが、過去に認可しなかった官僚のメンツが立たないという理由で戦争を有利にできるはずの兵器の開発を闇に葬ったということもあったようです。 結果、最後まで日本軍はレーダーは開発できなかったという事実があります。。

ほとほと 腐った日本の官僚組織 戦争に勝つより自分のメンツが優先ですから、 この戦争勝てるわけはやはり無かったということでしょう。

戦術面は根本的な組織の弊害で PLAN DO CHECK が無いのでは各作戦について考える以前に、新兵器開発も新戦術も生まれようが無かったと言えるのではないかと思います。

じゃあどうするんだ みんなで考えよう!  これがありません。 今の日本もあまり変わらないのではないでしょうかね。


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煩悩おやじ

Author:煩悩おやじ
元々はサラリーマン 十数年前に第二の人生で東京で飲食店を開業して10年 気が付いてみれば今度は第三の人生を海外でやってます。 海外での生活ならではの・・・あるいはこの年齢独特の煩悩に苦しみ・・・徐々に悟りの境地に近づきつつあります。
  この国(国名は明かしません)に来て7年以上が過ぎました。

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